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若杉院長が医学の最新の話題を取り上げて書きます。なお、記事に関するご質問、お問い合わせにはお答えしていません。

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禁煙の話題

 日本禁煙学会の禁煙治療と支援委員会(委員長・藤原久義先生)は、若年者(35歳未満)と未成年者(20歳未満)の禁煙治療指針を学会誌に発表しました。(日本禁煙学会雑誌2016.11:145-151)
 それによると20歳以上35歳未満では禁煙治療の標準手順書どおり、つまり禁煙指導とニコチンガムやパッチ等で徐々にニコチンへの依存を減らすか、バレニクレリン(商品名チャンピックス)を内服することで、喫煙時の不快感を誘発して喫煙習慣を解消するかの2通りがあります。一方、未成年においてはカウンセリングが基本であり、喫煙のマイナス面をしっかり理解してもらうことが重要とされています。現在の所、薬物療法に確実な効果を認める報告がなく、どうしてもというならニコチンパッチやガムによる離脱療法を選択すべきとしています。
 以前にくまもと禁煙フォーラムの話題も提供しました。未成年層にいかに喫煙には弊害があるかを浸透させるために、橋本先生が地道な努力を積み上げてきた事実を述べました。学会での指針でも、同様な結論を得ています。現在タバコを吸う方々にもぜひ知っていただきたいし、未来あるこどもの喫煙を出来るかぎり減らす運動を展開したいと思います。 (文責 院長 若杉直俊)