アメリカ疾病対策センター(CDC)は、ヨーロッパでの麻疹流行に警鐘を鳴らし、海外渡航者に注意を喚起しています。
2016年1月以降、ヨーロッパでは14,000例以上の麻疹患者が報告され,2016年で35例の死亡が確認されています。日本は2015年度に麻疹排除国に指定されていますが、米国同様旅行者のもちこみには要注意です。
2017年 ヨーロッパ15カ国で麻疹の発生が報告されていますが、このうちルーマニアが1-6月で7233例(うち30例が死亡)イタリアでも3000例 ドイツで700例が報告されています。日本の外務省海外安全ホームページでも、8月18日付けで同様な記事が掲載されていますので興味のある方は開いてみて下さい。
日本では1990年4月2日以降に生まれた方は、1歳台と6歳台の2回 予防接種をうけており、接種歴のある方は問題ないのですが接種率が90%台であるのもまぎれのない事実です。ベルギー・フランス・イタリア・ドイツ・ルーマニアへの渡航を予定している若い方々は母子手帳でぜひ確認して下さい。またこの地域から帰国した方は、帰国後の発熱にもぜひ注意して周囲に感染を広げない様にしていただきたいと思います。(文責 院長 若杉直俊)