20年前と比べて隔世の感があるものが、インターネットやスマホの普及でしょうか。中高生たち若者は、フェイスブックやラインなどで仲間同士の連帯を深めています。便利で楽しい手段ですが、まだ成長途上のこどもたちがスマホなどに時間をとられ、睡眠不足になる例も散見されます。米国ゲッツバーグ大学のキンバリー・ヤング博士は十数年前からインターネット依存症の報告を発表していますし、日本でも著書が発刊されています。
①長い時間インターネットにふれている
②インターネット中止後 不安や強迫観念をもつ
③やめようと思ってもやめられない
④インターネットため 社会的活動が制限される
などが見られるときは、要注意です。精神科での治療が必要となるケースもあります。日本でもこの方面の研究・治療が国立久里浜病院などですすめられています。
一方、スマホなどでの悪意ある書き込みから こどもたちが精神的に追い詰められる例もよくききます。スマホに疎い大人は、そんなの気のせいだとして とりあわない例も多いようです。しかし、まだ精神的に幼いこどもたちは 時にそれがきっかけで、閉じこもりになったり、学業を放棄するケースもあるようです。学校に相談したり、場合によっては精神科受診も必要になるでしょう。ぜひ こどもたちの生活にも注意をむけてください。(文責 院長・若杉 直俊)