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若杉院長が医学の最新の話題を取り上げて書きます。なお、記事に関するご質問、お問い合わせにはお答えしていません。

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小児の便秘

 便秘で悩むお子さんは多いようです。ほとんどの場合は成長とともに改善しますが、なかには治療が必要なこどももいます。絶対的治療が必要なHirschsprung病や低位鎖肛などはすぐにも専門医受診が必要ですが、ほとんどは家族の適切な処置で克服可能です。小児の便秘の要点は、①宿便をとること②下剤を使用した場合 自己判断で止薬しないこと③我慢をさせないこと でしょう。
 日本小児消化器栄養肝臓病学会のホームページ(www.jspghan.org)を開くと、一般の方向けにこどもの便秘のコーナーがあります。そのコーナーには、こどもの便秘の原因や症状、対処法などの詳細を綴ったパンフレットの電子版が掲載されています。それを読むと、便塊除去(ディスインパクション)の重要性や、生活習慣の改善、トイレトレーニングについてなど、みなさんが読んでもためになる記事が記載されています。治療に関しても、よく使用される薬剤名がでていますので参考になります。他にも日本トイレ研究所のホームページも参考にするとよいでしょう。
 専門医の受診を希望する場合のリストもでていますが、当院では近くにさいたま市立病院の小児外科外来のうち、排便外来が木曜午後にあるためそこへ紹介しています。もしこどもの便秘にお困りの方は、ご気軽に当院 医師・看護師に声をかけてください。
(文責 院長・若杉 直俊)