今回は長い題をつけました。この名称は、厚労省が従来「終末期医療」と表記していた概念を言い換えたものです(2016年3月)。これからは、新聞や報道番組でどんどん出てくる表記でしょう。そのガイドラインも厚労省のホームページにのっています。(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/saishu_iryou/index.html)
そのポイントは、人生の最晩節に当たり ①患者測は医療側から十分な情報をききとること ②医療行為の中止や変更については、多くの医療ケアチームでとの話し合いで決定すること ③医療側は疼痛や不快などを極力緩和する手段をとること ④生命を短縮させる安楽死はガイドラインでは扱わないこと です。
人生の最終段階では、医療側はご本人も含めて極力情報を提供します。いわゆるインフォームド・コンセントです。患者側でも、医療に全面的に任せることなく、医療と一緒に一つ一つ決定していきましょう ということです。ただし、突然の意識障害や脳卒中などでご本人の意思が確認できない場合もあります。ガイドラインでは、家族が本人の意思を推定できる場合はそれを尊重すること、出来ない場合は最善と思われる道を医療側と家族が話しあって決定すること、家族すらいない場合は医療側ケアチームが本人にとって最善な道をさぐること が書かれています。
興味のある方は一度目を通してください。(文責 院長・若杉 直俊)